薬学生はまずまず系。

薬学部6年生!これまでの国試や、終えた就活、その他趣味

薬学部6年生による、薬学生の就活マニュアル 第一回 薬剤師になる

薬学生の就活ならでは!薬剤師編!

就職活動に悩んでいる薬学生の皆さん、こんにちは。ホンマスです。

全五回で業界選択の参考に出来る情報をお伝えしていくシリーズの第一回、薬剤師編

 

第一回 (6年制向け)薬剤師になる

第二回 製薬企業に勤める

第三回 製薬業界に勤める

第四回 製薬業界外に目を向けるのもあり

第五回 筆者の就職活動

 

薬剤師を目指す就活とは?

6年制の薬学部に通う方は1度考えているはずの選択肢、それが薬剤師。

薬剤師としての代表的な選択肢をあげていくと病院、調剤薬局、ドラッグストアを考える人が多いはず。これらについて就職活動を終えた自分の感じたことを述べていこうと思う。

病院

医療チームの一員としての活動が出来る

いわゆる調剤業務(処方箋のチェックや散剤水剤の用意、ピッキング)だけではなく、病院全体の医薬品を管理する等の業務も行う事が出来る。また、カンファレンスに出席する中で意見を発信して行くことも求められる。担当するエリアに応じて専門性も高まっていくため、専門薬剤師の資格を取ることでキャリアアップを目指す上でも経験を積みやすいと思う。

 

学び、やりがいの大きさは随一

ほとんどの薬学生にとって、患者さんの命を救うというイメージが強いのは病院薬剤師でしょう。病気によって急激に変化がある患者さんと関わる事も多く、学びや責任の大きさは大きなやりがいにつながるはず。最近では処方に関して薬剤師から意見を出すことも多くなっているようで、薬局などで働く薬剤師にはない役割を持つことが出来るのも魅力だろう。実習中にであった薬剤師の皆さんは本当に勤勉で、試行錯誤をしながら患者さんの治療に挑戦することに大きなやりがいを感じているとおっしゃっていたのが印象的。

高くはない給料

一言で言えば高くはない!お給料などの待遇という面で見れば、病院によって大きく異なる部分であるとは思う。簡単に調べてみると、350~600万円ほどの範疇で収まることが多いように見える。そこまで調剤薬局で働く薬剤師さんと大きく変わらないのではないだろうか?(業務内容的に見れば病院の方が高くあって良い気もするが)可能なら就職したい病院に実際に勤めている先輩などから話を伺うことで判断したい。

調剤薬局

通院している患者さんに最も近い医療従事者になれる

薬学生としてのひいき目もあるかもしれないが、調剤薬局の薬剤師さんは患者さんにとって気になることを相談できる相手になれると思う。自分から聞き出すスキルも無ければならないものの、実習中に会うことが出来た患者さんも日頃の悩みを話してくれるので楽しい職場に感じた。診察中は思いつかなかった質問や、聞きにくいことを受け止める調剤薬局の薬剤師さんは、患者さんの大きな味方になれるはず。

地域医療や在宅医療に貢献できる薬剤師も目指せる

就職先に薬局を選ぶ理由の一つには、患者さんのお宅に訪問しての服薬管理が行えるところがあると思う。今後需要が高まっていく分野でもあるため、専門性の一つとして在宅医療に関する経験を積みたいのであれば、そういった経験が出来る調剤薬局を選択することが重要になるはずだ。特に自分がどんな薬剤師になりたいのかを決めないと就職活動でも困りやすいので、イメージはしておこう。

収入は伸びにくいものの、福利厚生や働き方は魅力的

調剤薬局の魅力はその福利厚生である事が多い。特に大手調剤では全国勤務の際の住宅手当、産休育休関連などが充実している。また、大手以外では給与面が少しだけ良いこともあり、それぞれ魅力が異なる。一般的には初任給が25万円ほど(薬剤師手当5万円ほどを含む)と比較的高い水準となり、専門薬剤師の認定をとったり、役職に就くことで収入をのばしていくことになる。最終的には650万円ほどで落ち着くことが多いと聞くが、これも企業によるところか。一般的に残業の少ない業界である事を考えると充分な収入ではないだろうか。

ドラッグストア

通院前のお客さんと接する薬剤師になる

ドラッグストアではOTCを扱うことになる。しかし、ただただ販売に従事するわけではない。正しい利用を促す中で、時には病院の受診を進めるなどの判断が求められる。また最近では調剤併設型のドラッグストアが増えており、調剤薬局と同様の業務を行う事になるケースも多い。ただ、店舗当たりの薬剤師の人数が少ない傾向があるように思うので、質問をする機会があれば聞いた方が良いだろう。

キャリアプランの多彩さが魅力

薬学部に入ったものの、まだ薬剤師になる事がしっくりこない学生さんもいるのではないだろうか?そんなあなたにもドラッグストアは勧められる。特にプライベートブランドを持っているドラッグストアでは商品開発に関わったり、営業などの業務に関わるチャンスが比較的大きい(大手調剤薬局でも比較的可能)。自分の可能性が他の分野にあると考えるなら、資格を活かしつつドラッグストアに入るのも面白いと思う。しかし、品出しなどのドラッグストアらしい業務もやらねばならない企業もある。自分の中の優先順位を決めておこう。

薬剤師の中でも高い年収

ドラッグストアの魅力と言えばやはり年収の高さ。大手に入ることが出来れば700万円台まで年収が伸びていき、福利厚生も充実していることが多いと言える。残業がある企業が多く、店舗に薬剤師が一人という大変な業務をこなすことで年収は高くなっていくことでしょう。薬剤師として高い収入を得るのであれば、ドラッグストアは間違いなく選択肢に入る。

まとめ

やりがいと成長の病院。ワークライフバランス調剤薬局。収入のドラッグストア。といったところだろうか。最近では調剤薬局とドラッグストアの違いは小さくなって来ているものの、こういった分類はまだ揺るがないように見える。もちろん、医薬品卸業者の管理者として働いたり、公務員として働くなど、薬剤師免許を活かす方法は幅広い。薬剤師免許を活かした就職活動をするのであれば、最低限本記事であげた業種については話を聞いておいた方が良いと思う。それではまた次の記事で会いましょう。ありがとうございました。